3分で読めるNYタイムズ記事まとめ

俺的アンテナに引っかかったニューヨークタイムズの面白記事を、個人的な感想と共に日本語で紹介しています。記事翻訳ではありません!


アウトドアを破壊するMAGAエリート

今日のピックアップNYT記事:MAGA Elites Who Live on Their Phones Are Ruining the Outdoors

1903年。共和党ルーズベルト大統領は、ヨセミテ渓谷でキャンプをした折にセコイアの巨木の元で眠り、「人の手で作られたどんな大聖堂よりも荘厳な場所」だったと記した。これがのちの国立公園制度や自然保護政策の思想的基盤となった。

20世紀を通じて、共和党は必ずしも反環境政党ではなかった。狩猟、釣り、キャンプといったアウトドア文化は共和党員DNAの一部であり、自然保護は超党派の合意事項だった。空気と水を守り、公共の土地を次世代に残すという倫理は、細部での対立はあっても揺らがなかった。

しかしトランプの再登場以降、こうした自然保護の前提が崩壊しつつある。現在の政権中枢を占めるのは、自然といえばゴルフ場で完結しているMAGAエリートたちだ。

この1年ほどで、米国史上でも際立って反環境的な政策が進められている。たとえばミネソタ州では、外国企業による銅採掘を認める動きが進んでいる。長年、共和党政権とも協力関係を築いてきた保守系・超党派の自然保護団体は、内務省などのキャリア官僚が更迭・追放され、関係が急速に断絶したと証言する。

自然保護派から期待されていた内務長官ダグ・バーガムも、実際には大統領と側近に従うだけの存在となり、在任中に国立公園局職員の約4分の1が削減された。かつて保護の砦だった官僚機構は、解体の対象になっている。

第一次トランプ政権では、アウトドア志向の保守が、アラスカのペブル鉱山計画を阻止するなど、一定の歯止め役を果たした。しかし現在、その影響力は弱まり、自然保護に声を上げる保守派は少数派に追い込まれている。

この流れが続けば、北極圏国立野生生物保護区など、脆弱な自然は回復不能なダメージを受けかねない。2025年、トランプ政権はホワイトハウスのローズガーデンを舗装したが、「女性のヒールが濡れた芝に沈まないため」説明している。これは自然を煩わしいものとみなす新しい保守の感覚を象徴している。

政党は回復できるが、生態系は回復しない。すべての大統領がキャンプ好きである必要はない。しかし、自然遺産に無関心どころか敵視する世代の指導者を、アメリカ右派がどこまで許容するのか。その判断に残された時間は多くない。

俺的コメント

この記事、公開当時のタイトルは MAGA Elites Are Indoor Cats だったんですよ。インドアキャット、つまり完全室内飼いの猫を、自然に興味ないMAGAになぞらえていました。トランプ+側近を猫に喩えるなんて許せない!!って猫好きから苦情が来たのかな?その後タイトルは「スマホ命のMAGAエリートが自然を破壊する」方向に修正されましたが、これもなんか違う感があります。

なぜ猫がボツになったか考えるに、外に出ないインドア猫は畑を荒らしたり鳥を捕獲したりしませんから、生態系を破壊する悪という比喩が成立しないと気づいた?猫がダメなら「スマホばっかりでアウトドアに興味ないおじさんたち」でいく?NYT、タイトル雑だぞ…

自然と関わらない人々が自然をどうするか決定するのはおかしい、という話がしたいのはわかります。しかし、タイトルの軌跡を見ると「いかにMAGAをディスるか」が先に立っているのがわかり、残念。猫もスマホも記事の内容と関係ないし?

「すべての大統領がキャンプ好きである必要はない」っていうのは、キャンプ好き=自然が好き=徳が高いって思ってるからですよね。しかし超党派でアウトドアを愛してきたのがアメリカならば、自然破壊も超党派でやらかしていたはず。

「共和党でもキャンプに行くおじさんは良いおじさん」伝説、そろそろ解体すべきかもしれません。自然をみんなで楽しむための国立公園=大勢に踏まれる自然ですから、けして無垢な存在ではありません。レクリエーションに限って言えば、自然を大勢で踏むための税金が削られるのは、けして悪いことではないのかも。



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新潟出身、カナダ在住。英語 -> 日本語 クリエイティブコンテンツ周辺のお仕事を請け負っています。

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