今日のピックアップNYT記事:As Political Tension Soars, Some Rare Calls for Unity Emerge
俺的記事まとめ
チャーリー・カーク暗殺の後、怒りと非難の声が渦巻く中で、共通の立場を模索する動きもあった。共和党と民主党の青年団体は少なくとも二つの州で声明を発表、政治的暴力を非難し、暗殺をめぐる攻撃的な言葉を避けるよう呼びかけた。ロードアイランド州共和党青年部代表は、「政策では意見が異なるが、命の価値、冷静な対話、相互尊重を信じる点では一致している」とし、「より安全で思いやりのある政治文化を築こう」と訴えた。
スポーツ解説者のパット・マカフィーも番組冒頭でカークの死に言及。「自分はスポーツを語るバカにすぎない」と前置きしたうえで、「意見が違っても憎み続ける必要はない」と呼びかけた。リベラル急進派の活動家ジェンク・ユギュルも、Instagramで「憎しみを広めるのをやめ、共感を広めよう」と訴え、「暴力に勝利はない、あるのは死と破壊だけだ」と強調した。共和党員による反トランプのグループも「いまこそ団結のときであり、あらゆる政治的暴力に反対する」と発信した。
ユタ州知事スペンサー・コックス(共和党)は、民主·共和両党に対する一連の暴力行為を列挙し「我が国は壊れている」と語った。特に攻撃を喜んでいる人々に「鏡を見て心の中の良き天使を探してほしい」と懇願した。
一方、SNSでは分断を煽る発信が相次いだ。イーロン・マスクはカーク銃撃事件から約1時間後、「民主党は殺人政党だ」という発言を投稿。ネット上には暗殺を祝うようなミームや「死んで当然」といった書き込みも広がった。
そうした中、コネチカット州の民主党·共和党の青年部は、党派を超えて共同声明を発表し、銃撃事件を非難した。民主党青年部代表アラン・カニンガム(25歳)の呼びかけに応えて共同声明を発表した共和党青年部代表パトリック・バーランド(25歳)は、「政治とは無関係に、一つの声で暴力を否定する機会だと考えた」と話し、迅速に連絡してきたカニンガムに感謝した。
リベラルを自認する作家ベス・カルブは「チャーリー・カークは殺されてはならなかった。ミネソタ州のメリッサとマーク・ホートマン夫妻もそうだ」と発言、銃暴力の根絶を訴えた。「党派は関係ない。左派と右派の双方で暗殺が起きているのだから、常識的な防止策が必要だ」と述べた。
俺的コメント
記事タイトルが Rare Calls for Unity Emerge となってます。右も左も関係なく暴力反対で団結しよう、という当たり前すぎる意見が、今や Rare (レア)なのね。アメリカの空気がいかに憎悪に満ちているかをよく表しています。
トランプもイーロン・マスクも、ミネソタ州の民主党下院議員が極右に暗殺された件は完全スルーだったのに、今回は大騒ぎ。犯人は極左、黒人かトランスの仕業に違いない、内戦だ!死刑だ!とババ怒りしていた右翼の皆さん、カーク殺害犯が実は「共和党支持で銃大好きなクリスチャン家庭で育った白人男性」だと分かった途端に「しーーーーーん」となっちゃいました。トランプ御大は、アメリカの銃暴力をどうしたらいいのか?という問いに「知ったこっちゃねえ」そうです。
老害枠のおっさんたちが分断を煽りまくってる中、若手の政治家が党派を超えて銃暴力を非難する共同声明を出したというレアなニュースは一筋の光ですね。でもコネチカット州だけなの?もっといろんな州で同じような動きが出てきて欲しい。
エンパシーは毒だと言っていたチャーリー・カーク。天国で神様と今どんな話をしているのかか気になります。君が1ミリもエンパシーを向けなかった敵対者が亡くなった君にエンパシーを表明してるけど、どう思う?
彼は、銃を持つ権利は銃暴力の犠牲よりも重い、と説いていました。自ら犠牲になったのは、ある意味、本懐を遂げたといっていいのかね?
