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若者がトランプに投票した本当の理由

今日のピックアップNYT記事:This Is Why Young People Really Voted for Trump

俺的記事まとめ

11月の大統領選挙で、カマラ・ハリスは若年層からの獲得票でトランプに差をつけることができなかった。これまで民主党支持だった若い世代が、トランプ支持に流れて行っているのでは?民主党はそんな危機感を募らせている。

しかしデータを検証してみると、「保守的な若者が増えている」という傾向は見えてこない。2006年から2023年の間、18~29歳のアメリカ人で、政治観が「保守的」または「非常に保守的」と答えた人の割合は平均で23%程度であり、年ごとの変動もわずかだった。

確かに若者の間で民主党への忠誠心は弱まりつつあるが、それは共和党に対しても同様だ。代わりに増えているのは、二大政党のどちらにも帰属意識がない無党派の若者である。

社会学者の研究によると、過去一世紀にわたり、さまざまな社会的テーマ(家事分担、体罰、同性愛など)に関して、アメリカ人は世代を追うごとにより進歩的な考えを持つようになってきている。近年の調査でも、若者層が多様性の受け入れを先導していることがわかる。

若者の保守回帰を示すデータが無いのとは対照的に、2024年の選挙で若者が最も重視していたのは「経済に対する懸念」だったことは明確であるる。30歳未満の有権者の4割以上が、自分の投票を左右する政策にインフレ対策を挙げている。

移民問題についても、興味深いデータがある。昨年9月の調査では、18~29歳のアメリカ人の3分の1以上が「不法移民の大量強制送還」を支持していると答えている。一方で、12月の調査では、合法的な移民の受け入れ数を「減らすべき」と答えた若者はわずか10%だった。若年層は、排外主義的なイデオロギーではなく、経済的懸念から移民問題を捉えていることがわかる。

さらに、イスラエルへの軍事支援に反対する若者と、逆に左派政治の過熱を嫌う若者が、両方ともバイデン政権への投票を棄権したという事情もある。つまり、結果的に若年層の中でトランプの得票率が上がったが、それは「トランプ支持の若者が増えた」ということではない。

こうした若い有権者の動向からは、民主党と共和党の両方が学ぶべき教訓があるだろう。民主党はこれまで、時代の流れ的に若者の支持を当然のものと考えてきた節がある。確かに若者たちは、民主党が推進する「進歩的な考え」を持つようになってはいるが、財布(経済)を基準に投票する若者の数は、民主党が考えている以上に多い。

一方、共和党側も、若者たちから得ている支持には限界があることを意識すべきだろう。共和党の中核的な支持層は、「昔は良かった」と感じている年配の白人たちである。トランプ政権が、中絶の禁止やLGBTQ+の否定など、保守的な価値観で年配有権者に応えようとすればするほど、社会的に寛容な若年層を遠ざけるリスクが高まる。経済が再び悪化すれば、その傾向は顕著になるだろう。

両党への不満があまりにも大きい若者たち。選挙のたびに説得が可能な「スイング票世代」として、彼らには分断と機能不全に陥った政治を立ち直らせる力があるのかもしれない。我々は若い世代に感謝すべきだろう。

俺的コメント

保守と革新に別れて喧嘩するしか能がない年寄政治を、若者が救ってくれるかもしれない、というお話。

中絶禁止とか学校でお祈りしろとか、白人のじーさんばーさんみたいなことを言う若者が増えていないってことですから、「あー良かった!!」ってなりませんか?ならないのがNYT読者ってことですかね?コメント欄は「トランプに投票した若者の愚かさを嘆く」話ばっかりです。

「ソーシャルメディアに耽溺してMAGAの嘘八百に騙されるバカ」「卵の値段しか見えてないバカ」「啓蒙時代以降、西洋社会に生まれた中で最も知性が低いのが今時の若者」よくまあこれだけ悪口を連発できるもんだとビックリです。しかも、「啓蒙時代以降で最悪」とか言ってるのが、教師生活20年以上のセンセイだっちゅーから二度ビックリ。教育者としての責任とか誇りとか、無いんでしょうか?。反省しないエリートばっかりで、なさけねえぞNYT読者。



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新潟出身、カナダ在住。英語 -> 日本語 クリエイティブコンテンツ周辺のお仕事を請け負っています。

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