今日のピックアップNYT記事:Trump Calls Trudeau the ‘Governor’ of ‘The Great State of Canada’
俺的記事まとめ
アメリカの次期大統領に決まったドナルド・トランプは、カナダとメキシコからの輸入品に25%の関税を課すと述べた。カナダのジャスティン・トルドー首相は選挙後直ちにトランプを訪問、会食の場で関税について話し合った。会談中トランプは「カナダはアメリカの51番目の州になるべき」と揶揄し、その後SNSで「カナダ州のジャスティン・トルドー知事」と関税および貿易について話し合いを続けていく、素晴らしい結果になるだろう、と発言した。
会食の場に居合わせたカナダ与党の議員は、「51番目の州」発言はトランプ流の冗談にすぎず、特に深い意味はない、という見解を示している。
2018年にG7サミットがカナダで開催された際、トランプ元大統領はトルドー首相を「非常に不誠実で無力な人物」「虚偽をでっちあげた」と攻撃、カナダ国内からは党派を超えてトランプに対する怒りの声が上がった。しかし現在、トルドー首相の支持率は過去最低に落ち込んでいる。今回の侮辱発言に対するカナダ国民の怒りがトルドー支持率に影響するかどうかは不明である。
カナダ野党第一党の長ピエール・ポワリエーブルは、トルドー首相にはトランプに対抗できるだけの力がないとして、選挙の即時実施を求めている。
トルドー首相は、前回のトランプ政権がカナダ産の鉄・アルミニウムに関税を課したときに対抗措置をとった件に言及、不公平な関税には複数の方法で対処できる、と述べている。パニックに陥らないことが肝要であるとして、冷静を保つよう経済界に求めている。
俺的コメント
結論、トランプのイジリ発言のあとでも、誰もジャスティンに同情しませんでした。現在カナダにおけるトランプの支持率はジャスティンの支持率よりも高いんだそうです。支持率っていうか好感度でしょうかね、トランプはカナダを統治してるわけじゃないですから。
「51番目の州」は、自虐ネタが大好きなカナダ人自身が何度も繰り返してきたジョークではあります。でも実際にアメリカ人に言われると腹立つ、特にトランプには言われたくない、という国民感情は今、「首相がジャスティンだから仕方ない」に様変わりしたようで。クリスマスプレゼントに「知事」の名札をジャスティンに作ってあげよう、という新しい自虐ネタが巷に流れています。
CBCによると、関税25%発言にも関わらずカナダ人のトランプ支持率(好感度)が高い現象は、「既存の枠を超えて何事かを成し遂げそうな政治家」というイメージが好まれているだけで、けして自国の経済を壊滅状態にしてほしいという意味ではないそうです。そりゃそうだ、いかにカナダ人が自虐の民でも、そこまで人生に絶望していないでしょう。
野党の長は俺んちの地元議員さんで、昔はふつーの笑顔の青年だったのに、近年はポピュリスト代表でございます俺はいつも怒ってます、みたいな人になってしまいました。次期首相になるのは確実みたいだから、そろそろ愛されキャラに戻したらどうか?現政権に幻滅してPPに投票する人の中にはトランプ大嫌いな人もいっぱいいるってCBCが言ってたから、カナダ版トランプ路線はやめて、もう少しキャラ作りを工夫した方が良いのでは。
カナダの政治とかホントくそどうでもいい話題なのに、ここまで読んでいただきありがとうございました。(←カナダ人なので自虐しとかないと気が済まない)
