今日のピックアップNYT記事:How the Pursuit of Perfect Sleep Can Backfire
俺的記事まとめ
「死んだら好きなだけ眠れる」。これは、寝不足が体に及ぼす影響に無頓着なアメリカ人の決まり文句だが、Z世代には睡眠の大切さに目覚めた人が多い。連邦政府の調査によると、国民の睡眠時間は過去数年で顕著な増加傾向を見せている。
「睡眠オタク」のDさんは、完璧な眠りを目指してあらゆる手段を試してみた。口呼吸を防ぐテープや鼻腔拡張器、耳栓、シーツの下に空気を送る扇風機、ライトセラピー、空気質モニター、睡眠トラッカー、ブルーライト眼鏡。
今や快眠グッズ産業は数十億ドル市場とも言われ、ピローミストやマグネシウムスプレーといった小物から、体内リズムを認識するという謳い文句の目覚まし時計、起床時間になると振動するマットレスなどのハイテク機器まで、さまざまな商品が巷に溢れている。
Dさんは睡眠トラッカーの「オーラリング」も試してみた。オーラリングは、心拍や体温を常時モニタリングし、毎朝「睡眠スコア」を算出する。85以上が最適スコアとされているが、Dさんはオーラリングのスコアが低いと不安を覚えるようになった。
健康的な食事にこだわるあまり、特定の食品しか受け付けなくなる「オルソレクシア」という一種の摂食障害があるが、睡眠に関しても同様の病理が専門家の間で懸念されている。睡眠トラッカーの数値を自己流に解釈し、治療が必要なのでは?と不安になるケースが増えているという。
Dさんによると、耳栓や口テープなどは快眠効果があったが、オーラリングは逆効果だったと感じている。オーラリング広報は、睡眠スコアが気になりすぎるなら、しばらくトラッキングをやめてみたらどうか、とコメントしている。
睡眠の専門家は、「効果が実証されている快眠グッズはないが、個人的に効果を感じて気持ちよく眠れるならば、どうぞ使ってください」というスタンス。ただし安全性には注意が必要。例えば、口テープは軽症の睡眠時無呼吸で若干の効果を示した研究結果があるが、健康な人が使うと酸素の吸入を妨げるリスクがある。
快眠グッズは、趣味のひとつと割り切って使うのが得策だ。毎日同じ時間に就寝・起床する、お酒を控える、夜寝る前にリラックスする時間を取る、といった常識にまさる快眠ハックはない。
Dさんは、オーラリングの使用をやめた。朝すっきりと目覚めることができれば、それで良しとしている。
俺的コメント
朝起きたら、まずオーラリングのスコアをチェックせずにはいられない…身に覚えが!俺的には80を超えていれば快眠、90を超えると「よっしゃあ!」という気分になります。しかし80の日と90の日に体調的に何か違いがあるかといえば特に無し(笑)
長らく不眠症を患っていたので、「眠ろうとすればするほど眠れなくなる」という現象はわかりみが深い。快眠ハック、いろいろやりましたよ。個人的に逆効果だったのは「ソルフェジオ周波数音楽」かな。あの音楽を聴くと脳が「何をしても眠れない自分」を思い出して目が冴えるんですよ~。
ちょっと睡眠スコア見るのやめてみましょうか、というオーラリング広報コメントがオーラらしくユルくて良いですね。自分は運動用のガーミンとオーラリング両方つけてるんですが、昼間じっとしている時間が長いと、どっちのデバイスからも体を動かすように促されます。体育会系のガーミンは大文字でMOVE!(動け!)と命令形、オーラはTime to stretch your legs a bit? (ちょっと体を動かそうか?)と優しいの。
いつもより体温が高いと「どした?大丈夫か」と心配してくれて、運動しても昼寝しても褒めてくれるオーラさん。二日酔いでゲロゲロな日は「昨夜は何かあったのかしら?でもしっかり休めば大丈夫よ」と慰めてくれるし。ヤバいのかもだがオーラさん大好きだわ。同じセンサー系デバイスでもガーミンが褒めてくれることは滅多にない。ランニング自己ベストとか稀な話だから。
