今日のピックアップNYT記事:Are You Ever Too Old for a Bikini?
俺的記事まとめ
相談者:もうすぐ娘の結婚式です。ビーチウェディングなので、水着を新調しようと思っています。とても可愛いビキニを見つけたのですが、コンサバな親戚知人も出席するので迷っています。露出狂だとか若づくりとか思われそうで心配です。自分ではビキニを着こなせると思っています。
回答:孫がいるような歳でビキニってどうなの?と批判された女優ガブリエル・ユニオンが、「ただの水着じゃなくてTバックですから。私のおしりのほっぺはね、垂れて落下しても世間様のお目にかけますからそのつもりで!ビキニで棺桶に入ろうかと思ってるし」と吠えていましたね。女性の年齢に対する世間の偏見に一発お見舞いして物議を醸したかったら、「ビキニ」ほど効果的な武器はございません。
年をとった女性が(年をとってなくても)体を見せるということに、昔から偏見はつきものです。「ビキニを着るべきか否か」は、体型の問題ではなく、社会心理的な命題なのです。
「50歳以上セレブのビキニ姿」がよく雑誌でネタにされますが、クリスティ・ブリンクリーやらエリザベス・ハーレイやらのビキニ姿は、全く一般人の参考にはなりません。ちなみに殿方が大好きなスポイラ誌水着表紙モデルも、最近なぜかマーサ・スチュワートなど高齢女性セレブを起用するようになりました。立派な試みではありますが、お年を召したセレブはワンピース水着限定のようで、こちらも参考になりません。
個人宅のプールなら話は簡単です。遠慮なくビキニ着ちゃってください。なんならマッパでも大丈夫。しかしながら、ビーチやリゾートなどの公共の場となると、好きなものを着れば良い、という単純な問題ではなくなります。自分はこのビキニを着用して「人目を気にせずに」気持ちよく過ごせるのか、周囲の無言の評価を受け入れる覚悟があるのか、良く考えてみてください。
花嫁の母がビキニで登場するのは、ひとつの自己主張と目されること必至です。年齢を重ねても自分の体に誇りを持つ、「解放されたシニア」のお手本を若い世代に見せてやるもよし。ただし、花嫁が主役であるべき結婚式で、花嫁の母のビキニ姿が話題の中心になってしまう可能性もあります。ただでさえ考えなければならない事が色々とある結婚式、無駄な心配事が増える結果になりませんでしょうか。
いずれにしても、ビキニを着ると決めたのなら、自信を持って着てください。ビキニ着る着ないに関わらず、自信ほどファッションを輝かせるものはありません。
俺的コメント
「教えてヴァネッサ」というファッション相談のコラムです。アメリカの方は、どんな体型で何歳になろうとへーきでビキニを着ている印象だったので、「気にする人もいるのか」と驚いた次第です。しかしコメント欄を見ると、ヨーロッパ人に比べてアメリカ人は人目を気にし過ぎ、若くて細い女性を礼賛するハリウッド文化のせいだ、と書いてあります。最近暑いのでよく近場のビーチに涼みに行きますが、体型・年齢に関わらず、ビキニだらけでございますよ。うちの近所は実はヨーロッパなのかもしれません。ケベック人多いしな。
先日もビーチで遊泳者の群れを観察しておりましたが、ビキニ着用者の年齢・身体的バリエーションは日本の温泉の利用者くらいの印象で、デモグラフィー的な偏向は認められませんでした。ただし正直なところ、「こんなに神々しいビキニ姿を無料で拝ませていただいて良いのだろうか」という眼福サンプルにばかり目がいってしまうので、目視によるサンプリングは正確とは言えません。
