今日のピックアップNYT記事:This Year, Make a Resolution About Something Bigger Than Yourself
俺的記事まとめ
元旦の決意。今年こそダイエットを頑張る、ちゃんと運動する、禁煙する。新年の抱負といえば聞こえがいいが、こうした決心は、実は「新年」とはあまり関係ない。またダイエット失敗した、運動しなかった、禁煙しなかった、昨日までの一年という時間を有益に使わなかった、という後悔。それが新年の誓いの正体だ。
大晦日、無為に過ぎ去った一年を思い、人間はちょい鬱な気持ちになる。「ハッピーニューイヤー!」の瞬間、今年こそもっと健康に、もっと賢く、もっとお金を稼いで、もっと生産的に、もっと幸せになろう、と決意する。そして、今年の大晦日になれば、またしても同じ思いで終わる不毛なプロセスを繰り返すのだ。
あなたが禁煙しようと1日3箱タバコを吸おうと、運動しようとしまいと、世の中が大変な状況にあることは変わりがない。今年は、ダイエットや運動プランを立てる代わりに、人類を脅かす大きな問題に意識を向けてはどうか。たとえば戦争、差別、暴力、環境問題。挫折するとわかっている個人的な誓いの代わりに、固い決意を持って世直しに参加してみてはどうだろう。
自分一人が頑張ったって、世の中は変わらない、と思うかもしれない。しかし、決して不可能ではない。私の編集さんは子供の頃、アイオワの農場で何エーカーにも広がるとうもろこし畑を見て、お祖父さんに尋ねた。「こんなにたくさんのとうもろこし、どうやって全部皮をむくの?」お祖父さんは言った。「一列づつ、むいていくんだよ。」
これが世直しをする正しい方法だ。少しづつ、できることから、取り掛かれば良いのである。
私の個人的な新年の抱負をシェアしよう。小児病院を訪ね、病気の子供達に読み聞かせをしよう。孤独を感じている人に、電話をしよう。世間話をして、寂しい人々が少しでも世界とのつながりを感じられるように、週に2回は電話しよう。迷えるもの(猫も犬も人も)に目を配り、安全で快適な場所につれていこう。
より良い世の中を実現するために、今この瞬間、今週、今月、何ができるか考えてみよう。抗議デモに参加する。間違いを正す手紙を書く。誰かの手助けをする。誰かを慰める。支持を表明する。寄付をする。自分にできることは無限にある。
こうした無私の行動こそ、「新年の決意」が失敗し続ける「自己改善」をもたらすという美しい皮肉に、あなたは気づくだろう。誰かのために、世界のために何かをするとき、ダイエットよりも運動よりも大きな達成感に、足取りも軽くなり、あれ?もしかして自分痩せた?と思うだろう。
とあるイベントで、著述という仕事をする理由を尋ねられた。私は思わずこう答えた。「世界を救うためですよ。」笑われても仕方のない、馬鹿馬鹿しい、真実である。
俺的コメント
あけましておめでとうございます。うるう年にはとんでもないことが起こるという予言通りの年明けに、自分も自分にできることを粛々とこなし、世界平和に貢献しようと誓いを新たにいたします。良き市民、良き家庭人、良き職業人として、きちんと納税しカーボンフットプリントを縮小し極力地産地消のめしを家族に食わせ納品前の見直しを忘れず誠実に仕事をしていきたいと思います。俺的コメントが中立すぎて腹立たしいと評されるこのブログも、中立こそ世界平和の極意という信念のもと、ささやかに続けていく所存です。
